入院のご案内

対応疾患と入院の決定

当院では、うつ病・感情障害(躁うつ病を含む)・神経症・統合失調症・認知症などの精神疾患の方々の入院に対応しております。アルコールや薬物依存の方の治療プログラムは有しておりませんので、それらの方々の入院治療は対応いたしかねます。なお、重篤な身体疾患やコントロールが難しい慢性疾患をお持ちの方についても対応いたしかねる場合がございます。あらかじめご了承ください。

また、入院については、当院の医師が診察した結果、入院による治療が必要と判断した場合に入院を決定します。精神科における入院形態は「任意入院」、「医療保護入院」等がありますが、当院の精神保健指定医および医師が精神保健福祉法に基づき、患者さんの人権や安全に十分配慮して適切な入院治療を行います。

入院時のお願い

患者さんには入院時に病院と治療上のお約束をお願いし、入院治療される方々全般の安全やモラル保持を行っていますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

入院治療

当院の入院治療は精神科医、看護師、精神保健福祉士、作業療法士、心理士などが協同して治療にあたり、早期の症状の回復、安定を目指しています。同時に、入院治療にあたっては、行動の制限を最小限にして、適切な薬物治療と十分な心理対応をおこなうように努めています。

さらに患者さんの状態に応じて作業療法、服薬指導、栄養指導、心理教育、ケースワークを行い、多職種によるカンファレンスを行うことで治療効果を高めることを目指しています。また、患者さんお一人お一人に担当の看護師、精神科ソーシャルワーカー(精神保健福祉士)がつきますので、療養上のことは看護師、制度や経済的なことは精神科ソーシャルワーカーにお気軽にご相談ください。

当院では北病棟と南病棟の2つの病棟で構成されています。どちらの病棟に入院していただくかは患者さんの症状・入院の目的等に応じて医師が判断いたします。また、お部屋についても治療的な判断も含めて決定させていただきますのでご理解とご協力をお願いいたします。南病棟においては、個室、2人部屋もございますので、ご希望の方はお申し出ください。

入院の詳細

▼入院案内リーフレット
PDF 「入院案内」の閲覧・ダウンロード(PDF)

ご家族・お見舞いの方へ

ご面会

受付にて、面会申込書をご記入ください。面会時間は下記の通りです。ただし、急用などやむを得ない場合は、受付にてお申し出ください。
ただし、主治医の判断により患者さんの状態によっては面会が制限される場合もございます。

面会時間・・・日・祝問わず 9:00〜11:30/13:00〜17:00

患者さんの入浴・治療活動時間と重なる場合、面会の方が多数いらっしゃる場合などお待ちいただくか、あらためて来院していただくこともありますのでご了承ください。
※治療に関わることでお尋ねになりたい場合は、担当医師、もしくは看護師への事前のご連絡をお願いいたします。

医療・福祉のご相談

ご相談は精神科ソーシャルワーカー(精神保健福祉士)が承ります。
精神科ソーシャルワーカーは患者さんやご家族の悩みや問題を一緒に考え、安心して療養に専念できるように、また退院後の生活についても、その方らしい人生を過ごせるように、様々な角度から支援させていただきます。
下記のような相談を受けておりますので、お気軽にお声掛けください。

利用できるサービスの情報を提供をします。

  • 精神保健福祉手帳、障害年金、介護保険などの利用方法についてご説明します。
  • ご自宅への退院が難しい方や不安のある方に、利用可能な施設をご紹介します。
  • 法的なトラブルについては、法律相談(法律扶助)の窓口をご紹介します。

経済問題の相談に応じます。

  • 入院費、通院の診療費の支払いが難しい場合、ご利用できる制度(高額療養費制度・自立支援医療など)についてご説明します。
  • 負債や財産上の問題が生じたときは、患者さんが不利益を被らないように、利用できる制度についてご説明します。

社会復帰に関する相談に応じます。

  • 退院後の住居について困難が生じた場合、物件探しなどをサポートします。
  • 復職に向けての職業訓練のご希望があれば、作業所、就労支援センター・職業センター(ハローワーク)をご紹介します。
  • 必要に応じ、社会復帰に向けての訓練施設などをご紹介します。
  • 各関係機関(保健福祉センター、福祉事務所、勤務先、学校など)との連携調整を行います。

相談の方法

受付あるいは外来や病棟の看護師に精神科ソーシャルワーカー(精神保健福祉士)との面談をお申し出ください。